まとめ
- このページは、ゲイを中心としたLGBTの歴史についてまとめています。
1960年代
- 1969.6.28 ストーンウォールの反乱
1970年代
1970年
- コソボが同性愛を非犯罪化する
- ニューヨーク市で最初のゲイ・リベレイション・デイ・マーチが行なわれる
- ロサンゼルスで最初のゲイ・フリーダム・デイ・マーチが行なわれる
- サンフランシスコで最初の「ゲイ・イン」が行なわれる。
オーストラリアでCAMP (Campaign Against Moral Prosecution、道徳的起訴反対キャンペーン)が組織される。
1971年
- メルボルンでソサエティ・ファイブ (同性愛者権利組織)が結成される
- オーストリア、コスタリカ、フィンランドで同性愛が非犯罪化される
- コロラド州とオレゴン州がソドミー法を廃止する
- アイダホ州がソドミー法を廃止するが、モルモン教信者とカトリック信者の憤激により廃止したソドミー法を復活させる
- オランダが同性愛の性的同意年齢を異性愛と同じ16歳に変更する
- アメリカ・リバタリアン党がソドミー法を含むあらゆる被害者なき犯罪に関する法律の廃止を要求する
- フランクリン・カメニーが自分がゲイであることを公表した最初のアメリカ合衆国議会議員候補となる
- ミシガン大学が「ゲイ・アドヴォケイツ・オフィス」として知られる、世界初の大学LGBTプログラム・オフィスを開設する
- 1971.7.30 日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』が第二書房から創刊される
1972年
- スウェーデンが世界で最初にトランスセクシュアルに法律上性の変更を認め、無料でホルモン投与を受けられるようにする
- ハワイ州が同性愛を合法化する
- 南オーストラリア州で労働党のドン・ダンスタン政権が私生活における同意成人(consenting adult)というタイプの抗弁を導入する。この抗弁はロバート・ヒル元国防大臣の父マリー・ヒルが提出した法案によって始められたことだが、1975年に州のソドミー法を廃止することになる
- ノルウェーが同性愛を非犯罪化する
- ミシガン州のイーストランシングおよび アナーバーならびにサンフランシスコがアメリカ合衆国で最初に同性愛者の権利条例を制定した都市となる
- サンフランシスコのジム・フォスター(Jim Foster)とバッファロー (ニューヨーク州)のマデレン・D・デイヴィス(Madeline D. Davis)がマイアミで開かれた民主党 (アメリカ)大会にゲイとレズビアン初の代表となり、民主党綱領に同性愛者の権利という項目を入れるように主張する初の演説を行なう
- 初の同性愛讃歌「ストーンウォール・ネイション」がマデレン・D・デイヴィスによって作曲・録音され、ナイアガラ・フロンティアのマタシン協会によって45 rpmレコードからリリースされる
- アメリカ合衆国初の女性同性愛を扱った科目「女性同性愛101」がバッファロー大学でマーガレット・スモール(Margaret Small)およびマデレン・D・デイヴィスにより教えられる
1973年
- アメリカ精神医学会がおおむねエヴェリン・フーカーの研究と主張に基づき『精神障害の診断と統計マニュアル』 (DSM-II)から同性愛を除く
- マルタが同性愛を合法化する
- 西ドイツで同性愛者の性的同意年齢が18歳に引き下げられる(ただし、異性愛者の性的同意年齢は14歳である)
1974年
- キャシー・コザチェンコ(Kathy Kozachenko)が同性愛者であることを公表しているアメリカ人として初めて公職に選ばれ、アナーバー市議会議員となる
- オハイオ州がソドミー法を廃止する。ロバート・グラント(Robert Grant)がゲイ・アジェンダ(gay agenda)に反対するために アメリカン・クリスチャン・コーズ(American Christian Cause)を創設する。これはアメリカ現代キリスト教政治の始まりである。ロンドンで初のLGBT向け電話相談サービスを提供するロンドン・レズビアン・ゲイ電話交換台が設立される。1年後ブライトン・レズビアン・ゲイ電話交換台がこれに続く
- 1974 ゲイ雑誌『アドン』創刊
- 1974.1.5 トロントでブランズウィック・フォー(Brunswick Four)が逮捕される。このレズビアンを敵視した事件はトロントのゲイおよびレズビアンのコミュニティを活気づける
- 1974.11 ゲイ雑誌『さぶ』創刊
1975年
- エレイン・ノーブル (Elaine Noble)が同性愛者であることを公表しているアメリカ人としては2番目に公職に選ばれ、マサチューセッツ州議会下院議員となる
- 南オーストラリア州が同意成人の間での私生活における同性愛を合法化したオーストラリアで最初の州となる
- パナマが性別適合手術を受けたトランスセクシュアルに新しい性別を反映した個人用文書の交付を認めた世界で2番目の国となる
1976年
- ロバート・グラントがアメリカ合衆国で同性愛者の権利に反対する全国的運動を起こす クリスチャン・ヴォイスを創設する
- オーストラリアで 同性愛法改革連合および ゲイ教師グループ が設立される
- オーストラリア首都特別地域が私生活における同意成人間の同性愛を非犯罪化し、性的同意年齢を異性愛の場合と同一にする
- デンマークが同性愛と異性愛の性的同意年齢を同一にする
- 11月、日本でゲイ団体「日本同性愛者解放連合」が結成され、10人近いグループで数年間活動する。
1977年
- サンフランシスコで ハーヴェイ・ミルクが市会議員に選出される。すでに現職として公職にあるものが同性愛者だと公表して再当選を果たしたケースはアメリカではこれ以前に2例があるが、在野にあって同性愛者だと公表して公職に立候補し、選挙によって選ばれたのはこのミルクが初めてのケースとなる
- フロリダ州マイアミ・デイド郡が人権条例を制定するが、同年 アニタ・ブライアントによって率いられた戦闘的な反同性愛者人権運動の後に廃止される
- カナダのケベック州 が公的および私的領域での性的指向による差別を禁止した世界で最初の市や郡よりも大きい管轄地域となる。
クロアチア、モンテネグロ、スロベニアおよびヴォイヴォディナが同性愛を合法化する - 3月、日本でゲイ団体「フロントランナーズ」結成、6人前後で数年間活動する
- 5月、日本で既成のゲイ雑誌に不満を持った人たちが、ゲイリブを編集趣旨としてゲイマガジン『プラトニカ』発刊。後にプラトニカ母体のサークル「プラトニカ・クラブ」結成。プラトニカ・クラブが発展的に解消し、「JGC」(Japan Gay Center、ジャパンゲイセンター)になり、機関紙『GAY』(1979年7月創刊)、『CHANGE』(1981年5月創刊)を刊行。
1978年
- 日本でTBSラジオ『スネークマンショー』の「ウェンズデースペシャル」というコーナーをゲイの「タック」が担当。ニュースレターが出され、後に「OWC」というゲイグループも生まれた
- サンフランシスコ市会議員ハーヴェイ・ミルクと市長ジョージ・マスコーニ(George Moscone)が市会議員の ダン・ホワイト(Dan White)により暗殺される
- 第1回シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラが開催される
- レインボーフラッグが初めてゲイ・パレードのシンボルとして用いられる
- スウェーデンが性的同意年齢を統一する
- サンフランシスコで最も古くから知られているレズビアン・フェミニスト BDSM 組織サモワ(Samois)が創設される。同組織の有名なメンバーとしては パット・カリフィア(Pat Califia)や ゲイル・ルービン(Gayle Rubin)がいる。また、同組織は最も古くからセックス・ポジティブ・フェミニズムを主張している
- 3月、日本でゲイ団体「フロントランナーズ」結成、6人前後で数年間活動した
- 5月、日本でゲイマガジン「プラトニカ」発刊。のち同誌を母体に「プラトニカ・クラブ」結成
1979年
- ワシントンD.C.で最初の全国的同性愛者権利マーチが行なわれる
- ハリー・ヘイ(Harry Hay)がアリゾナ州の集会で初めて ラディカル・フェアリー(Radical Faerie)の結成を呼びかける
- キューバと スペインが同性愛を非犯罪化する
- 3月、日本で「プラトニカクラブ」から数人が参加して「JGC」(ジャパン・ゲイ・センター)結成、ミニコミの「GAY」を8号まで、「CHANGE」を2号まで出し82年に解散
- 8月24日、日本で東郷健が同性愛者の政治団体、「雑民の会」を結成する
1980年代
1980年
- アメリカ民主党が党大会でアメリカ合衆国の主要政党としては初めて同性愛者の権利に関する綱領を承認する
- スコットランドが同性愛を非犯罪化する
- アメリカ合衆国社会党のデヴィッド・マックレイノルズ (David McReynolds)がLGBTだと公表している初のアメリカ合衆国大統領候補となる
- 「人権運動基金」(Human Rights Campaign Fund)がゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの平等を主張するスティーヴ・エンディアン(Steve Endean)により創設される
1981年
- 欧州人権裁判所がダッジオン対イギリス(Dudgeon v. United Kingdom)事件について北アイルランドが同意成人の間での同性愛行為を犯罪としていることを無効とする。翌年北アイルランドは同性間の性交を非犯罪化した
- オーストラリアの ビクトリア州と コロンビアが性的同意年齢を統一した上で同性愛を非犯罪化する
- 「モラル・マジョリティ」(Moral Majority)が反同性愛運動を始める
- ノルウェーが同性愛者に対する差別を防止する法律を制定した世界最初の国となる
- 香港初の性転換手術が行なわれる。
1982年
- フランスが性的同意年齢を統一する
- サンフランシスコで第1回ゲイ・ゲームズが1600人の参加者を集めて開催される
- 北アイルランドが同性愛を非犯罪化する
- ウィスコンシン州が同性愛者に対する差別を禁止したアメリカ合衆国最初の州となる
- ニューサウスウェールズ州が現実のまたは認定された同性愛を理由とする差別を禁止したオーストラリア最初の州となる
- 1982 大阪・堂山町に北欧館開店
- 1982.7 ゲイ雑誌『サムソン』創刊
1983年
- マサチューセッツ州選出アメリカ議会下院議員 ゲリー・スタッズ(Gerry Studds)が議場で自分が同性愛者であることを明らかにして、アメリカ議会議会で最初に自分が同性愛者だと明かした議員となる
- ガーンジー島 (オルダニー島、ハーム島およびサーク島をふくむ)とポルトガルが同性愛を非犯罪化する
- エイズがジェリー・フォールウェル(Jerry Falwell)によって「ゲイの疫病」と表現される
1984年
- 国際ゲイ連盟日本支部(IGA日本)発足
- 香港でレズビアンとゲイの団体「10パーセント・クラブ」が組織される
- マサチューセッツ州でゲリー・スタッズが前年にカミングアウトしていたにもかかわらず再選される
- オーストラリアでニューサウスウェールズ州とノーザンテリトリーが同性愛行為を合法化する
- あらたにイギリス議会議員に選出されたクリス・スミス(Chris Smith)が「わたしの名はクリス・スミス。わたしはイズリントン・サウスおよびフィンズベリー選出の労働党所属の国会議員で、ゲイである」と宣言して、イギリス議会で最初に自分が同性愛者だと明らかにした政治家となる
- 複数の異なった既存の団体が合併して、アルゼンチン同性愛者共同体 (Comunidad Homosexual Argentina, CHA)が結成される。
バークレー (カリフォルニア州)がアメリカ合衆国で最初に市の職員を対象としたドメスティック・パートナーシップ健康給付金プログラムを採択した都市となる
1985年
- フランスが雇用およびサービスにおいてライフスタイルを理由とする差別を禁止する
- ゲイ・ホロコーストの犠牲者に対する最初の慰霊祭が行なわれる
- ベルギーが性的同意年齢を統一する
1986年
- 3月、日本で動くゲイとレズビアンの会(通称:OCCUR)が結成される
- 5月、日本で、「ILGA日本」(ILGA-Japan)主催の「第1回アジアゲイ会議」が開催される
- ニュージーランドで 同性愛法改正法が制定され、16歳を超えた男性同士の性交が合法化される
- 6月「バウアーズ対ハードウィック事件」(Bowers v. Hardwick)判決において、アメリカ合衆国最高裁判所はオーラル・セックスおよびアナル・セックスを禁止するジョージア州の法律を是認し、プライバシーに関する憲法上の権利は同性愛関係には及ばないと決定したが、同法が異性愛者に対して執行されるかどうかについては言及しなかった
1987年
- 「ACT UP」が最初の大きなデモンストレーションを行ない、17人が逮捕される
- アメリカ連邦議会議員 バーニー・フランク(Barney Frank)がカミング・アウトする
- 迫害された同性愛者の記念碑ホモモニュメントがアムステルダムに建立される。
1988年
- スウェーデンが社会福祉、税、相続について同性愛者を保護する法律を制定した最初の国となる。イングランドおよびウェールズで地方政府法第28条が制定される。スコットランドがこれとほぼ同じ法律を制定する
- カナダ連邦議会議員 スヴェンド・ロビンソン(Svend Robinson)がカミング・アウトする。カナダがソドミーの性的同意年齢を18歳に引き下げる
- ベリーズとイスラエルがソドミーと男性同士の性行為を法律上非犯罪化する(イギリス委任統治時代の1936年に制定された法律の関連する規定はイスラエルでは実施されることがなかった)
1989年
- 西オーストラリア州が男性同性愛を非犯罪化する(ただし、性的同意年齢は21歳)
- リヒテンシュタインが同性愛を合法化する
- デンマークが同性カップルに対して結婚とほぼ同じ権利を認める(ただし、養子縁組の権利および教会で結婚式を挙げる権利を除く)登録制パートナーシップ(シビル・ユニオンに類似した制度)に関する法律 を制定した世界初の国となる
1990年代
1990年
- 1990 イギリスでLGBT人権直接行動団体アウトレイジ!(OutRage!)が結成される
- 1990 チェコスロバキアが性的同意年齢を統一する
- 1990 ジャージー島 が同性愛行為を合法化する
- 1990 ジャスティン・ファシャヌ (Justin Fashanu)がメディアでカミングアウトした最初のプロのサッカー選手となる。
1991年
- 1991 バハマ、香港、ウクライナおよびオーストラリアのクイーンズランド州がソドミーを非犯罪化する
- 1991 レッドリボンが初めてエイズ患者への理解と支援を促進する運動のシンボルとして用いられる
- 1991.2 日本で東京都青年の家訴訟が起きる。同訴訟は東京都の宿泊施設内で同性愛者の団体に対し、キリスト教系団体による嫌がらせが起きたのをきっかけに、都が再度の利用を拒絶した事に対して起こされたものだが、1997年に原告の完全勝訴のうちに終わる
1992年
- 1992 世界保健機関が疾病及び関連保健問題の国際統計分類から同性愛を除く
- 1992 オーストラリアが初めて同性愛者が兵役に就くことを認める
- 1992 マン島、エストニアおよびラトビアが同性愛を合法化する
- 1992 アイスランド、ルクセンブルクおよびスイスが性的同意年齢を統一する
- 1992 ニカラグアが同性愛をふたたび犯罪と定める(2008年3月にふたたび同性愛は非犯罪化される)
- 1992 日本で第1回「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」が開催される。
1993年
- 1993 ブランドン・ティーナ(Brandon Teena)が強姦され殺害される
- 1993 ワシントンD.C.で第3回同性愛者人権マーチが行なわれる
- 1993 ノーフォーク島およびアイルランドでソドミー法が廃止される
- 1993 ジブラルタルおよびロシア(ただし、チェチェン共和国を除く)が同意した男性同士のソドミーを非犯罪化する
- 1993 リトアニアが同性愛を合法化する
- 1993 ノルウェーが同性カップルに対して結婚した夫婦とほぼ同じ権利を認める(ただし、養子縁組の権利および教会で結婚式を挙げる権利を除く)登録制パートナーシップ(シビル・ユニオン)法を制定する
1994年
- 1994 バミューダ諸島、セルビアおよび南アフリカ共和国が同性愛を合法化する
- 1994 イギリスが男性同性愛者の性的同意年齢を18歳に引き下げる
- 1994 アメリカ医師会が同性愛を治療の対象から外す
- 1994 カナダが本国で安寧が脅かされる同性愛者に難民の地位を認める
- 1994 ドイツ刑法第175条が廃止される
- 1994 イスラエル最高裁判所が同性愛者のカップルの権利をコモン・ロー上の夫婦の権利と同一であると定義する
- 1994 厚生省が同性愛を治療の対象から除外したWHOなどの見解を踏襲
- 1994 文部省が指導書の「性非行」の項目から同性愛を削除
- 1994.6 フィリピンでアジア初のプライドマーチ開催
1994.8 日本で「東京レズビアン・ゲイ・パレード」(ILGA日本主催、代表アドン編集長南定四郎)が初開催される - 1994.11 ゲイ雑誌『Badi』創刊
1995年
- 1995 スウェーデンが登録制パートナーシップ法を制定する
- 1995 カナダ最高裁判所が性的指向を差別の理由とすることはカナダ権利と自由の憲章の下では禁止されていると決定する
- 1995 アルバニアおよびモルドバが同性愛を非犯罪化する
- 1995 アメリカの団体「人権運動」が団体名から「基金」という単語をけずり、その任務を「ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルおよびトランスジェンダーの人々が平等を保障され、家庭、職場およびすべてのコミュニティでアメリカのファミリーの完全なメンバーとして受け入れられるアメリカ」を促進することまで広げる
- 1995 日本精神神経学会が同性愛を治療対象から除外したWHOの見解を尊重すると発表
- 1995.3 ゲイ雑誌『G-men』創刊
1996年
- ブルキナファソで性的同意年齢が統一される
- アイスランドが登録制パートナーシップ法を制定する
- ハンガリーが同性パートナーを未登録の内縁関係として承認する
- ルーマニアとマケドニア共和国が同性愛を非犯罪化する。
1997年
- 1997 中華人民共和国が同性愛行為を非犯罪化
- 1997 南アフリカ共和国が憲法で性的指向を理由とする差別を明示的に禁止した最初の国となる(同憲法は同年発効)
- 1997 イギリスが結婚に類似した同性カップルまで移民権を広げる
- 1997 フィジーが憲法で性的指向を理由とする差別を明示的に禁止した2番目の国となる
- 1997 オーストラリアのタスマニア州で私的な同性愛行為を禁止する法律が廃止され、オーストラリアでこのような法律のある州はなくなった
- 1997 エクアドルが同性愛を非犯罪化する
- 1997 ロシアが性的同意年齢を統一する。
- 1997.9 府中青年の家裁判で控訴審判決。動くゲイとレズビアンの会の訴えが認められ結審
1998年
- 1998 マシュー・シェパードが殺害される
- 1998 アイルランドで性的指向を理由とする不当な解雇を禁止する雇用平等法が導入される
- 1998 ヴリーンド対アルバータ州事件(Vriend v. Alberta)判決により、カナダのアルバータ州の人権法である「個人の権利保護法」の対象に性的指向が読み込まれることになる
- 1998 エクアドルが憲法で性的指向を理由とする差別を明示的に禁止した3番目の国となる
- 1998 ボスニア・ヘルツェゴビナ、チリ、カザフスタン、キルギスおよびタジキスタンが同性愛を合法化する
- 1998 クロアチアおよびラトビアが性的同意年齢を統一する
- 1998 キプロスが同性愛を非犯罪化する
1999年
- 1999 カリフォルニア州が登録制パートナーシップ法を採択する
- 1999 フランスがシビル・ユニオン法を制定する
- 1999 イギリスで「クイア青年同盟」(Queer Youth Alliance)が創設される
- 1999 イスラエル最高裁判所がレズビアンの女性を彼女のパートナーの実子のもう1人の法律上の母親として承認する
- 1999 フィンランドが性的同意年齢を統一する。
2000年代
2000年
- 2000 イギリスで同性愛者が兵役に就くことを禁じる法令が廃止される
- 2000 スコットランドで地方政府法第28条 が廃止される
- 2000 アゼルバイジャンおよびグルジアが同性愛行為を合法化する
- 2000 ガボンが同性愛を非犯罪化する
- 2000 イギリス、ベラルーシおよびイスラエルが性的同意年齢を統一する
- 2000 ドイツ連邦議会がナチス政権下で迫害されたゲイおよびレズビアンに対して、ならびに「1969年までに同性愛者の市民に対してなされた害悪」について公式に謝罪する
- 2000 バーモント州がシビル・ユニオンを法制化したアメリカ合衆国最初の州となる
- 2000 イスラエルが同性間の関係をイスラエル住民の外国人パートナーの移民目的として承認する。
2001年
- 2001 アリゾナ州がソドミー法を廃止する
- 2001 アルバニアおよびリヒテンシュタインが性的同意年齢を統一する
- 2001 世界で初めてオランダで同性結婚が法制化される
- 2001 ドイツが登録制パートナーシップ法を制定する
- 2001 ベオグラード初のゲイ・パレードが抗議者たちによって中断される
- 2001 イギリスの残りの領域が同性愛を合法化する
2002年
- 2002 オーストリア、ブルガリア、キプロス、エストニア、ハンガリー、モルドバ、ルーマニアおよび西オーストラリア州が性的同意年齢を統一する
- 2002 ルーマニアが「恥ずべきソドミー」を処罰するために用いられていた刑法第200条を廃止する
- 2002 スウェーデンが同性カップルによる養子縁組を法制化する
- 2002 スイスのチューリッヒ州が結婚と同様の権利を同性カップルに広げる
- 2002 ゲイだと公言していたオランダの政治家ピム・フォルタイン(Pim Fortuyn)がフォルカー・ファンデルフラーフ(Volkert van der Graaf)により暗殺される
- 2002 中国が同性愛を非犯罪化する
- 2002 ラテンアメリカの都市としては初めてブエノスアイレスでシビル・ユニオン法が制定される
- 2002 アメリカのアーカンソー州最高裁判所がジェグリー対ピケイドー事件(Jegley v. Picado)判決で反ソドミー法を無効にする
2003年
- 2003 ベリーズが再び同性愛を犯罪とする。
- 2003 イングランドおよびウェールズで地方政府法第28条が廃止される。
- 2003 アメリカ合衆国最高裁判所がまだ残っていた州のソドミー法を無効にする。
- 2003 アルメニアが男性同性愛者のソドミーを非犯罪化する。
- 2003 リトアニア、ならびにオーストラリアのノーザンテリトリーおよびニューサウスウェールズ州が性的同意年齢を統一する。
- 2003 ベルギーが同性結婚を法制化する。
- 2003 ドイツ最高裁判所がシビル・ユニオン法を支持する。
- 2003.4.27 上川あやがトランスジェンダーを表明して当選
- 2003.9.14 「レインボーマーチ札幌」で上田文雄市長がスピーチをし、LGBTのイベントに参加した初の自治体首長になった
- 2003秋 都市再生機構が同性間のカップルにも住宅の貸し出しを認める
- 2003.12 宮崎県都城市が全国で初めて同性愛者の人権を明記した条例可決・施行
2004年
- 2004 ポルトガルが憲法で性的指向を理由とする差別を明示的に禁止した4番目の国となる
- 2004 マサチューセッツ州が同性結婚を法制化するが、一方アメリカの11の州が州民投票により同性結婚を禁止する
- 2004 ニュージャージー州がドメスティック・パートナーシップを法制化する
- 2004 ブラジルのリオグランデ・ド・スル州がシビル・ユニオンを承認する
- 2004 ニュージーランドがシビル・ユニオン法を制定する
- 2004 ルクセンブルクがシビル・ユニオンを導入する
- 2004 ベルギーで同性結婚したカップルが養子をもつ権利を認められる
- 2004.1.1 にタスマニア州で登録制パートナーシップを規定する「2003年関係法」が発効する
- 2004.2.1 からカーボベルデおよびマーシャル諸島で同性愛が合法になる。
- 2004.7.16 日本で性同一性障害者特例法成立
- 2004.8.13 オーストラリアが同性結婚を禁止する
2005年
- 2005 ニュージーランドが性自認を理由とするヘイトクライムおよび雇用差別を禁止した世界最初の国となる
- 2005 プエルトリコが反ソドミー法を廃止する
- 2005 香港が司法判決により性的同意年齢を統一する
- 2005 ウガンダおよびラトビアが憲法を改正して、同性結婚を禁止する
- 2005 スペインおよびカナダが同性結婚を法制化する(カナダでは同性カップルの養子縁組も認められる)
- 2005 アンドラが「持続性のあるユニオン」という形式で同性パートナーを承認する
- 2005 イランで2人の10代のゲイの男性マフムード・アスガリとアヤズ・マルホニ (Mahmoud AsgariとAyaz Marhoni)が処刑される
- 2005 スイスが国民投票で登録された同性カップルの権利拡大を承認する
- 2005 南アフリカ最高裁判所が同性結婚を禁止することは憲法違反だと決定し、同性結婚が法制化される(法律の発効は翌年12月1日)
- 2005 アンドレ・ボワスクレール(Andre Boisclair)がケベック党の党首に選ばれ、同性愛者だと公表している男性としては初めて北米の主要政党の党首に選ばれたことになる
- 2005 イギリスがほとんど結婚と同等の権利をもった シビル・パートナーシップを導入する
- 2005 アメリカのメイン州が既存の反差別法の対象に性的指向と性自認を加える
2006年
- 2006 セルビアおよびマン島が性的同意年齢を統一する
- 2006 イリノイ州が性的指向を理由とする差別を禁止する
- 2006 ワシントン州が既存の反差別法の対象に性的指向と性自認を加える
- 2006 ミズーリ州が同意成人の間の同性愛を合法化する
- 2006 モスクワで最初のゲイパレードが暴力に終わる
- 2006 クロアチアのザグレブで第1回東ヨーロッパ・プライドが開催される
- 2006 アメリカ合衆国上院が結婚に関する憲法改正案の通過に失敗する
- 2006 モントリオールでLGBT人権国際会議が開かれる
- 2006 チェコおよびスロベニアがシビル・パートナーシップを導入する
- 2006 メキシコシティがシビル・ユニオンを導入する
- 2006 南アフリカ共和国が同性結婚を法制化する
- 2006 イスラエル最高裁判所が外国でなされた同性結婚を承認するよう立法府に命ずる
- 2006 フィジーが同意のある同性愛を合法化する
- 2006 ドイツが反差別法の対象に性自認を加える
- 2006 オーストラリアで唯一取り残されていた南オーストラリア州が大半の法律の対象をあらゆるカップルに広げる
- 2006 マン島で地方政府法第28条が廃止される
- 2006 フェロー諸島が17対15という僅差の投票で性的指向を理由とする差別を違法とする
2007年
- 2007 スイスで登録制パートナーシップが発効する
- 2007 ジャージー島で性的同意年齢が統一される
- 2007 アメリカのニュージャージー州およびメキシコのコアウイラ州でシビル・ユニオン法が発効する
- 2007 ムスリムの国では最初のゲイ・パレードがトルコのイスタンブールで行なわれるSee video
- 2007 ドメスティック・パートナーシップ法が南オーストラリア州 で6月1日に、アメリカのワシントン州で7月22日に発効する。2006年平等法がイギリスで発効する(同法は性的指向を理由とする物およびサービスの面での差別から人々を保護する規定を有し、平等および人権委員会を設立した)
- 2007 オレゴン州、コロラド州、オハイオ州およびアイオワ州が私的領域における性的指向または性自認を理由とする差別を禁止する
- 2007 ネパールが最高裁判所の命令により同性愛を合法化する
- 2007 ポルトガルおよび南アフリカ共和国が新しい刑法により性的同意年齢を統一する
- 2007 第6回東京プライドパレードに初めて厚生労働省と東京都が後援につき、渋谷区と新宿区の区長からメッセージが寄せられる
- 2007.8.9 ケーブル・テレビのロゴ(テレビ局)が特にLGBT問題に焦点を当てたものとしてはアメリカ合衆国初の大統領候補によるフォーラムを主催する。このフォーラムには6人の民主党候補が出席した。共和党の候補は招待されたが、出席を拒んだ
2008年
- 2008 ニカラグアおよびパナマが同性愛を合法化し、あたらしい刑法の下で性的同意年齢を統一する。
- 2008 コソボが東欧では初めて「性的指向」に言及した新憲法とともに独立を宣言する
- 2008.1.1 ニューハンプシャー州およびウルグアイで「シビル・ユニオン」法が発効する
- 2008.2.4 オレゴン州でドメスティック・パートナーシップ法が発効して、多くのカップルがパートナーシップの申請をする
- 2008.5.15 カリフォルニア州最高裁判所が同性カップルに結婚と同等の権利を否定するのは違憲であると決定したことで、カリフォルニア州が同性結婚を法制化したアメリカ合衆国2番目の州となる
- 2008.5 サム・アダムズ(Sam Adams)がポートランド市長に選出され、ポートランドはゲイだと公表している人物が市長になっているアメリカ最大の都市(2位の都市プロビデンス (ロードアイランド州)の約3倍の大きさ)となる
- 2008.6.3 ギリシアのティロス島で最初の2組の同性結婚式(1組は男性同士、もう1組は女性同士)が行なわれるが、ギリシャの検事総長および法務大臣はこの結婚は無効だと主張する
- 2008.11.15 オーストラリア首都特別地域で「2008年シビル・パートナーシップ法」が発効する
- 2008.12.1 オーストラリアのビクトリア州で「2008年関係法」といわれる登録制パートナーシップ法が発効する。
2009年
- 2009 アイルランドでシビル・パートナーシップ法が発効する。
- 2009.1.1 ノルウェーで同性結婚法が、ハンガリーで「登録制パートナーシップ」法が発効する。
- 2009.1.1 北キプロス・トルコ共和国が新しい刑法で男性同性愛を合法化する。
- 2009.12.20 オーストリアで「登録制パートナーシップ」法が発効する。
2010年代
2010年
2011年
- 2011 ゲイであることを公表した石川大我が社会民主党公認で東京都豊島区議会議員に、石坂わたるが無所属で同中野区議会議員に当選(いずれも以後、2期連続当選)
2012年
2013年
- 2013 尾辻かな子が参議院議員に繰り上げ当選。日本で初めて同性愛者であることを公表した国会議員が誕生。
- 2013.5 フランスで同性結婚が合法化
- 2013.6 ロシアで未成年者の前で同性愛を宣伝する行為を禁じる法律が制定
- 2013.6.26 米連邦最高裁が婚姻を「男女間に限る」と定義した結婚防衛法が違憲であるとの判決を下す
2014年
- 2014 戸籍上男性から女性に性別移行を行った女性がパートナーと婚姻関係を結んだ後で特別養子縁組が家庭裁判所に認められる
- 2014.2 ウガンダで反同性愛法案が成立
- 2014.3 イギリスで同性結婚が合法化
- 2014.12 オリンピック憲章に性的指向による差別禁止を明記
2015年
- 2015 東京都渋谷区にて、同性パートナー条例が自民党と無所属議員3人を除く賛成多数で可決、成立。4月1日より条例が施行し11月5日より発行される
- 2015.3 LGBT(性的少数者)問題を考える国会議員連盟が発足
- 2015.4 当事者団体の全国組織「LGBT法連合会」設立
- 2015.4 文部科学省がLGBTの児童生徒への対応を通知
- 2015.6.26 アメリカの連邦最高裁判所は、法の下の平等を定めた憲法修正第14条を根拠にアメリカのすべての州での同性結婚を認める判決をだした。これによりアメリカにおいて同性婚のカップルは異性婚のカップルと平等の権利を享受することになった
- 2015.8 東京都世田谷区長の保坂展人が同性カップルが互いを人生のパートナーとする宣誓書を提出すれば、11月1日より区は宣誓を証明する受領証を発行すると発表した。世田谷区のものは条例化されておらず法的根拠のない要綱扱いとなっている
- 2015.8.24 一橋大学アウティング事件(転落死)
- 2015.11 東京都世田谷区にて、同性パートナーシップ宣誓要綱施行
- 2015.12 兵庫県宝塚市がパートナー宣誓書を提出した同性カップルに、2016年6月より宣誓を証明する受領証を発行する要綱を定めると発表した
2016年
- 2016.2 自民党内に性的指向・性自認に関する特命委員会を設置
- 2016.5 イタリアで同性カップルに結婚に準じた権利を認める法律成立。同性カップルに関する法律がないのはG7で日本のみに
- 2016.5 野党4党が、LGBT差別解消法案を国会に提出
- 2016.7 参議院議員選挙で自民党などがLGBTについて公約で言及
- 2016.12 大阪市が30代と40代の男性カップルを児童福祉法に規定された養育里親として認定し、翌2017年4月に報道機関による報道された
2017年
- 2017.3 埼玉県入間市議会議員選挙にてFTMトランスジェンダーを公言した細田智也が民進党公認で出馬し当選
- 2017.5 経団連が、LGBTへの取り組みを提言
- 2017.5.24 台湾で同性婚を認めない民法に違憲の判断
- 2017.7 地方議員によるLGBT自治体議員連盟が発足
- 2017.9 日本学術会議がLGBT差別海商法制定などを提言
2018年
2019年
関連項目
外部リンク